カテゴリー : 幼児教育

北清の森

今日は年長さんが初めて森に行く日です。
昨日から「明日は森なんだよね」と楽しみにしていたようで、
期待度MAXの状態で今日を迎えました。

自分は一足先に年長の先生と森に行ってフィールドチェックです。
フォールドチェックとは、子ども達が活動する場所の安全確認や活動確認のことを言います。
チェック箇所が決まっていて、遊具はロープなどのゆるみがないか、
丸太橋に危険はないか、崩れそうな斜面や折れそうな木はないか。
他にも自然の様子(植生や遊びに使えそうな枝葉など)も事前に活動し、
子ども達の活動に備えます。

このフィールドチェックで、使用しない場所や活動内容の変更も出てきます。
フィールドチェックは2人1組が原則。
1人の判断ではなく、複数の目で確認していきます。
また、教師だけでなく自然体験講師にも一緒に見てもらいます。
専門家の意見を聞くことで、より安全で充実した活動を展開することができるからです。

今日のフィールドチェックでは、何カ所かで「ツタウルシ」を見つけたので
それを除去しました。
また、丸太の小径があるのですが、その一部が腐食していたのでその丸太を撤去。
あとは、問題なく活動ができる状況が確認できました。

心配された天候も、気温がやや低いものの森の中は風もなく穏やかです。

そうこうしているうちに、1便の40人がバスで到着です。

まず入り口で声出しの練習から。
森の中では何かあった場合、大きな声で先生や友達を呼ぶ必要があります。
大きな声で「先生〜!!」と呼ぶ練習をして、それからいよいよ森の中へ。

森には6人がけのテーブルベンチが9台あります。
そこに座り、
①先生の見えないところには、絶対に行かないこと
②森の生き物は大切にすること
③仲間同士、助け合って遊ぶこと
この3つの約束を確認しました。

その後、40人が3グループに分かれて森探索です。

恵庭幼稚園には、森の活動を支えてくれる保護者ボランティア
「ネイチャークラブ」というものがあります。

森の活動は大人の人数によって活動の幅が変わってきます。
大人の人数が多ければ多いほど、子ども達は色々な場所で多様な活動が展開できるからです。
教師の人数には限界がありますし、教師がすべてやるというよりは
『保護者と一緒に子ども達の遊びを支える』そんな森の活動にしたかったので
「ネイチャークラブ」を作りました。

ありがたいことに、現在、約20名の保護者が登録をしてくれています。
ネイチャークラブについて書くと、それだけで20行ぐらいになるので、
今日はこの辺で。

さて、森の様子に戻りましょう。
3グループに分かれて探索の所からでしたね。

1グループは約12〜13人。
最初に全員が手をつなぎ、丸くなってメンバーを確認します。
同じグループに誰が居るのか知っておくと、森の中で誰かがはぐれそうになっても
仲間がすぐに気づいてくれます。
ただでさえ、森に来てテンションが上がっているのですから、
そこは一度落ち着いて、仲間の確認をして、それから探索です。

森の中には小川が流れています。
幅は1.5m、深さは15cm〜20cmぐらいです。
その小川に丸太橋がかかっています。
丸太橋と行っても、ただの倒木です。
その丸太をおそるおそる渡っていきます。

休日の開放で遊びに来ている子は、スイスイですが
初めての子どもにとっては、ドキドキです。
おそるおそる腰を引きながら、中には手も使って
4つんばいで渡る子もいました。

橋を渡り小川沿いに歩いて、そこから斜面を登ると
木のトンネルがあります。
これも倒木。
大きな木が倒れて、その倒木の下をくぐる所がトンネルのように
なっています。
植物の生命力はたくましく、その倒木、倒れてもまだ生きています。
というのは倒れた木から枝の部分が幹のように太くなり、
また空に向かって伸びているのです。

トンネルを抜けると、段々の斜面。
それをさらに登り、見晴らしの良いステージまできました。

「やっほ〜!」

高いところに登ると、ついつい言いたくなるのでしょうね。
先生達と子どもが森の上から声をあげていました。

探索の途中で、キノコは素手で触らないこと、
ツタはむやみに引っ張らないこと(ちぎれて落ちてくる可能性がある)、
木の枝は持ってもいいけど振り回さないことなど、森での過ごし方を学びました。

初日の今日は、このようにフィールドをぐるっと回っておしまい。
すごく物足りないですが、それぐらいでちょうど良いです。
これからも遊びに来る森です。
お楽しみはまだまだこれから。

それにしても森は良いですね。
時間の流れもゆっくりな感じがします。

お寺坐禅

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年長さんは、月に1度誕生会の日にお寺で坐禅を行います。

 
恵庭幼稚園は仏教園なので、お誓いやお唱えがあります。
ただ、これは仏教徒を育てるためではなく、生活の中で静の時間をつくること
そして自分を見つめる機会を設けるためにやっています。

年少の坐禅は1分ぐらいですが、年長ともなれば5分近く坐禅に取り組みます。
1日の中で、目をつぶり5分間黙想するのは、大人でも長いと感じるかもしれません。
子どもであれば尚更です。

でも、それを通して「自分の意志で自分の停める」ということができるようになります。
子どもにとっては、動き続けるのが当たり前、それが仕事のようなものですから
それを停めるのは至難のことです。
しかし、あえてそれに取り組むことによって
自分の意志で自分をコントロールする力がつきます。

これは発達心理学上もとても大切なことです。
やりたいことをやるだけでなく、
やらなければいけないことをやる。
それも動くのではなく停まる(止まる)
こういう経験を通して、自分(の意志)が自分(の身体)を支配し
心身共に自律が促されるようになるのです。

「毎日、遊んでばかりで大丈夫ですか?」
「年長になっても机とイスがないけど、小学校で座れますか?」

そんな質問に「大丈夫です」とハッキリ答えられるのは、
こういったことがあるからです。

3年間の坐禅で、自分の意志で自分の身体と行動をコントロールできる
子どもに成長します。

小学校に行っても、きちんと45分間座れますし
静と動のメリハリを経験している分、やるときの集中力は間違いなく高いです。

今日はお寺の本堂での坐禅。
これは年長の子ども達だけの特権。
本当の荘厳とした空気もあり、緊張感のある中で初めての坐禅が終わりました。
この写真の後は楽しい誕生会。

30分後には、遊戯室で踊り出していた子ども達でした。