園庭計画

この日記は、毎日の保育の様子だけでなく
自分の考えや思いも書く雑感的なものもよくアップされます。

というわけで、今回は園庭計画についてです。

恵庭幼稚園の園庭は、一見すると幼稚園らしからぬ園庭です。
一般的な幼稚園は、広いグランドがありブランコや滑り台、
アスレチックなどが置いてあります。

もちろん、ブランコもアスレチックもありますが、
それ以上にその他のものがいくつもあります。
まずは樹木。

「幼稚園の紹介」にも記載していますが、10年前まで木が1本もない園庭でした。
そこに約20本の木を植樹。
その選定は、広葉樹と針葉樹。果樹と花樹です。
今年は桜が早く咲きましたが、例年、春一番にこぶしが先、その次に梅と桜。
今は梨の白い花が咲いています。この後、木瓜の赤い花、花桃の白い花と続き、
10月のムクゲまで常に園庭のどこかで花が咲いています。

次に遊具。
園庭の遊具というとブランコやアスレチックなどを思い浮かべるでしょうが、
恵庭幼稚園の遊具は何と言ってもスコップです。しかも鉄製。
土を掘り、土を削り、水を流して水路を作ります。

もう一つは竹。
竹をつなげて井戸水の水路を作って遊びます。
ということは、井戸も遊具の一つですね。

そして土。
土は全部で5種類あります。
まずは砂が2種類。
①年少の砂場の砂は、「左官砂」と呼ばれる左官屋さんがコンクリートや
タイルなどの作業をする時に使う目の細かいサラサラした砂です。
②年中長の砂場は「山砂」と呼ばれる目があらく水を含むと少し固まる砂です。
土は3種類
③園庭のほとんどをしめるのが「火山灰」。水が染み込まず、スコップで掘ると簡単に
掘ることができます。
④砂場の近くにあるのが「黒土」畑にも敷けますし、何にでも使えます。
⑤最後に「粘土」これは井戸の近くにあって泥遊びに最高のグチャグチャ粘土です。
乾燥するとカチカチに固まることから、皿などの形にして天日干しをすると、
遊びで使う皿としては十分使えます。

マズイですね。
この調子で園庭を紹介し続けると100行を超えてしまいそうです。
園庭紹介をこの辺で終えて、タイトルに戻りましょう。

今年の園庭計画で考えているのは、年少空間の異年齢化と立体化です。
今までは、どうしても芝生のスペースは年少。
奥の園庭は年中と年長という感じでした。
それを変えようと思います。

異年齢の関わりから育つもの、
それは年長者への憧れや年少者へのいたわりといった心の面や
遊びの伝承(独楽、泥遊び、水遊びなど)、
さらに安全面においても年長者の遊ぶ姿を見ることで、
年少者が遊び方を見て覚え、結果的に危険を回避することにつながることなど
多岐にわたります。

普段の保育活動が同年齢で行うことがおおいので、
遊びは異年齢の関わりを自然と生み出していきたいと考えました。

そのために必要なのは環境(園庭)の工夫です。
ただ、一緒に遊びなさいと言っても遊べるものではありません。
ましてや、奥の園庭は様々なしかけがされていることから
5歳児には安全でも3歳児には危険なものもあります。

そういったことを配慮しながら、園庭を計画しなければなりません。

昨年、年少前の回転滑り台に登る段をつけました。
階段ではありません。段差80cmの登る段です。
回転滑り台の高さは5m近くあるので、誰でも簡単に登れるのはかえって危険です。
段差80cmを登れる子であれば、落ちる危険はありません。
(文章では伝わりにくいですね。ニュアンスは伝わるでしょうか)
この難易度は、年少だけでなく年中長にもヒットだったようで、
年中長がどんどん遊びに来ます。
それを見て、年少が登り方を覚え、また伝授され登っていきます。

年少の前に難易度の高い遊具を作ることで、必然的に他学年が遊びに来て
交流が図れるようになったのです。

また年少の砂場に黒板を2つつけました。
春の園舎改修で不要になった黒板です。
黒板への落書きは、最高に楽しい遊びの一つです。
これがあると絵の好きな子は、年少の空間で遊ぶことになるでしょう。

そして、今年やりたいのが年少砂場の上に立体遊具をつくることです。
砂場の上、高さ150cmぐらいの所に2段目、そこから段差をつけて
180cmぐらいの所に3段目。
さらに270cmぐらいのところに4段目を作り、園舎の方へ伸びていきます。
最終的には5段ぐらいにして2階のベランダとつなげ、
2階滑り台とベランダ、砂場が一体化したものにしたいと考えています。

高さにこだわるのは、もう一つ理由があります。
『俯瞰』です。
子どもの視野視点は地面に近く、とても狭いです。
その子どもの視野視点を広げるために、上からモノを見る『俯瞰』
という感覚を伝えたいのです。

平面の2次元認知ではなく、上空から全体を捉えた3次元認知の世界へ
子ども達が遊びを通して自然と導かれる。
そんな園庭の遊具があるといいなと考えました。

園庭計画は他にもあります。
ただ、これも紹介し始めると行数が、、、、。

というわけで今日はこの辺です。
子どもの遊びを考えるのは本当に楽しいです。